【働きながら海外MBA】仕事と両立できる?科目とスケジュールを解説

MBA科目

日本で働きながら海外MBAを取るならオンラインMBA。

仕事と学習の両立を前提としてカリキュラムが組まれています。

限られた時間でどんな科目をどんなカリキュラムで学ぶのでしょうか?

この記事では、米国&英国2校の科目やスケジュールの実例をご紹介します。

1. 科目とカリキュラム

・科目

MBAと言えば、ファイナンスやマーケティングというイメージを持つ方は多いかと思います。以下のように、各科目を解説する書籍も色々と出ています。

「MBAエッセンシャルズ第3版」

必修8科目が12時間で身に付くと謳われています(!?)。各科目のカバー範囲をさくっと知るには良いかと思います。

”Visual MBA:The Visual MBA: A Quick Guide to Everything You’ll Learn in Two Years of Business School”

イラスト満載。洋書ですが、平易な文章で読みやすいです。日本語のMBA解説本は硬すぎる、もっとカジュアルに全体感を知りたい、という方にはお勧めです。

実はオンラインMBAのカリキュラムは、各校の教育方針によってかなり違いがあり、必ずしも上記書籍で紹介されているような科目分類になっているわけではありません。

・カリキュラム

オンラインMBAは、仕事と学習の両立を前提としたカリキュラムになっています。

フルリモート型とハイブリッド型の2種類あり、現地キャンパスでの講義の有無でカリキュラムに違いが出ます。

  1. フルリモート型:全てのアクティビティがオンラインで行われる。卒業まで渡航の必要なし
  2. ハイブリッド型:一部のアクティビティが対面で行われる。卒業までに1~数回、渡航の必要あり。

そこで以下では、フルリモート校とハイブリッド校に分けて実際の科目やカリキュラムをご紹介しようと思います。

2. レスター大学(フルリモート)

まずは私の母校、イギリスのUniversity of Leicester(レスター大学)の科目をご紹介します。

Leicesterは小さな国立大学です。

日本ではそれほど知名度はありませんが、元皇室の小室(秋篠宮)眞子さんが博物館学で修士課程を卒業されています。

フルリモートMBAですので、渡航することなく、日本にいたままMBAが得られます。

出所;University of Leicesterウェブサイト

・科目構成

科目はModule(モジュール)と呼ばれ、必修のCore Moduleと選択制のOption Moduleがあります。

どのモジュールも2回のレクチャー(リアルタイム/録画)がありますが、メインはテキストベースの学習です。

Core modules(必修科目)

Core Moduleは、1ターム(6か月)に、2~3科目開講されます。

ターム間には10日ほどのブレイクがあり、前モジュールの追試が実施されたり、次モジュールの予習にあてたりします。

2024-25年の科目は下記の通りです。

Option modules(選択科目)

オプションは、下記から一つ選びます。

ちなみに”Managing Data, Analysis and Application”という科目は、私の在学中はありませんでした。

どのスクールでも社会や学生のニーズに合わせて適宜、カリキュラムを見直しています。最近は、コンピュータサイエンスやAIを選択できるスクールも増えています。

スクール選びにおいては、科目構成もしっかりチェックなさることをお勧めします。

3. ノースカロライナ大学(ハイブリッド)

次はハイブリッドMBAであるアメリカのUniversity of North Caroline(UNC)をご紹介します。

同校は米国のオンラインMBAランキングで常にトップ5に入る名門校です。

ハイブリッドなので対面アクティビティがあり、そのために渡航する必要があります。

出所:UNC Wilipediaより

・科目構成

UNCでは、科目はCourseと呼ばれ、必修のCore Coursesと選択のElective Coursesに分かれています。

各Courseは3か月(Quater)で、早ければ18か月、標準では24か月で卒業できます。

Core Courses(必修科目)

UNCのCore Courseです。

  • Analytical Tools for Decision Making
  • Business Communication
  • Business Strategy
  • Leading and Managing
  • Microeconomics
  • Financial Accounting
  • Finance
  • Marketing: Analysis and Development
  • Operations

前述したLeiceterに比べると、Course名から中身のイメージがつきやすいですね。

日本の大学の「単位」に該当するのはCreditと呼ばれます。

どの科目も4 Credit(赤字コースのみ2 Credit)で、62 Creditとれば卒業できるようになっています。

Elective Courses(選択科目)

UNCでは卒業に必須の62 Creditのうち、およそ半数はElectiveで取得することになります。

出所:UNCウェブサイトから筆者作成

Electiveは上記の通りで、赤字のみ4Credit、他は2Creditです。

Pythonがあるかと思えばStory Tellingなどもあり、バラエティに富んでいますね。

・サンプルスケジュール

下記は、同校が用意した24か月で全単位を取得するサンプルスケジュールです。

3か月単位で開講科目が変わり、選択科目によっては開講されていない期もあります。

仕事や家庭とのバランスを取りながらのスケジューリングはかなり重要です。

QuarterCourse 1Course 2Course 3
1Analytical Tools for Decision Making
(4 credits)
Marketing: Analysis and Development (4 credits)N/A
2Financial Accounting
(4 credits)
Leading and Managing
(4 credits)
Summit I* (1 credit)
3Microeconomics
(2 credits)
Operations (4 credits)N/A
4Finance (4 credits)Business Communication (4 credits)N/A
5Business Strategy
(2 credits)
Electives (6 credits)N/A
6Electives (8 credits)Summit II* (1 credit)N/A
7Electives (6 credits)N/AN/A
8Electives (6 credits)N/AN/A
出所:UNCウェブサイトから筆者作成

・Summit (対面アクティビティ)

ハイブリッドMBAであるUNCでは、四半期ごとにSummitと呼ばれる対面アクティビティが開催されます。

UNCキャンパス、またはヨーロッパやアジアなどの都市に学生たちが集まって対面レクチャーやグループワークを行ったり、ネットワーキングを楽しんだりします。

四半期ごとに開催されており、都合のつくタイミングでの参加が可能です。実際の様子は下記YouTubeをご覧ください。

UNC 2022 Summit 公式Youtube

Summitの開催地は下記の通りです。

同校キャンパスである”Chapel Hill”以外もケープタウン、台北、ロンドン、ヘルシンキ、ムンバイ、リマ、ヨハネスブルグなど、まさに世界各地で対面交流が図られていることが分かります。

出所:UNCウェブサイト

4. まとめ

以上ざっくりですが、オンラインMBAでの科目構成やカリキュラムをご紹介しました。

仕事と学習を両立させるイメージが少しでもついたでしょうか?

スクールのアドミッションオフィスでは、科目やスケジューリングについての不安や疑問にも答えてくれます。

より詳しい情報が必要な方は是非、アドミッションオフィスの活用も検討なさってみてください。

*この記事は執筆時点での筆者のリサーチに基づいています。最新の情報はスクールウェブサイトなどでご確認なさってください。