【海外MBA】オンラインMBAの合格率は8割~9割?働きながらでも合格可能!

MBA出願

勤務先に依存せず、自律的なキャリア形成を目指すために海外MBAを目指す方が増えています。

でもこんな不安はありませんか?「働きながらの受験でも合格できる?」「合格率はいったいどのくらい?」

この記事ではこういった疑問について、実際のデータをベースにお答えしたいと思います。

オンラインMBAは「広き門」?

Working professionalのためのオンラインMBA

海外MBAと言えば、「入学できるのは一握りのエリート。自分には到底無理」と考える方が多いのではないでしょうか?

実は、海外MBAの中でも、オンラインMBAなら合格率が80%以上のスクールはたくさんあります。

オンラインMBAは、働きながら学ぶことを前提としたプログラム。

必ずしもトップエリートではない世界中のWorking professionalに広く門戸が開かれています。

合格率の中央値は83%

下記は、GMAC(GMATというMBA用共通試験の実施機関)が公表している2022年のデータです。

オンラインMBAの合格率の中央値は83%となっています。

そしてMedian Application Per Seatは1.8となっています。

これは、募集人員に対する出願者数の中央値が1.8名ということです。

出所:GMACウェブサイト

意外と「広き門」であることに、驚かれたのではないでしょうか?

もちろんこれはオンラインMBAの全体数から見るとサンプル数が少ない(米国のみの39校)ですが、GMACの統計という点で、かなり参考になると思います。

トップ30校でも合格率9割越え

次に、個別のスクールでの合格率を見てみましょう。

オンラインMBAの中でも挑戦しやすいGMAT不要のプログラムを取り上げてみることにします。

ちなみにGMATとはビジネススクール入学用の標準テストの事ですが、オンラインMBAではこのGMATを免除してくれるスクールが増えています。

詳しくは下記記事をご覧ください。

MBAランキングで有名なFortuneが選んだオンラインMBAベスト30を見てみましょう。

ベスト30校のうち、なんと「合格率9割超え」は9校もあります。

トップオンラインMBA(GMAT不要)の合格率 
Fortune順位スクール名合格率
1University of Florida46%
2University of Southern California54%
3Rochester Institute of Technology37%
4University of Washington75%
5University of Iowa91%
6University of Massachusetts94%
7University of Maryland–College Park44%
8Pepperdine Graziadio Business School83%
9St. John’s University 63%
10Kennesaw State University 85%
11Southern Utah University76%
12Babson College92%
13Campbellsville University51%
14University of Denvor75%
15Lindenwood University55%
16University of Pittsburgh90%
17Southern Methodist University68%
18University of Texas-Dallas91%
19John Caroll University64%
20University of central Missouri40%
21North Carolina State University70%
22University of Wisconsin MBA consortium96%
23Hult International Business School61%
24George Washington University78%
25Valparaiso University45%
26West Chester University of Pennsylvania91%
27University of Southern Mississipp88%
28Virginia Commonwealth University90%
29University of Southern Indiana90%
30University of Delaware78%
出所:https://fortune.com/education/business/best-online-mba-programs/no-gmat-gre-required/を元に筆者作成

このランキングはスクールへのアンケートに基づいて集計されています。

ベスト30にランクインするような有名校でも、オンラインMBAの合格率はかなり高いと言えるかと思います。

合格率は基準の1つ

このような合格率の高さは、MBA挑戦へのハードルをぐんと下げてくれます。

とは言え、合格率はスクール選びの万能の指標ではなく、合格率が高ければ良いというわけではありません。

合格率を公表していないスクールも数多くあり、その中に良校も沢山あります。

合格率だけに注目していると、そのような良校を見逃してしまうかもしれません。

そこで以下では、「合格率から分かること」と「合格率から分からないこと」を整理してみます。

合格率から分かること

合格率は、入学への扉がどれくらい開いているか、を示す指標です。

つまり、あなたの合格可能性がどれくらいあるか、ということです。

数値が高ければ、競争はそれほど激しくないので、あなたの合格可能性は高くなります。

出願者の多くが合格できるという安心感は、心理的負担をかなり軽減します。

合格率から分からないこと 

①出願者の質

一方、合格率からは分からないこともあります。

それは出願者の質です。

当然と言えば当然ですが、どんなレベルの志願者が受験したのかによって合格率は変わってきます。

合格率だけを基準にしていると見逃してしまいがちですが、将来のクラスメート候補である出願者の質はとても重要です。

スクールウェブサイトでClass Profileを調べてみても良いですし、アドミッションオフィスに問い合わせればどういった学生が在籍しているかについては可能な範囲で教えてくれます。

②プログラムの質

また合格率の高/低と、そのプログラムの質は直接関係ありません。

プログラムの質を決めるのは、ファカルティ(教育陣)、カリキュラム、サポート体制、アルムナイ(卒業生)などです。

もちろん質の高いプログラムは多くの人材を惹きつけ、競争が激しくなる可能性はありますが、一方、合格率が高めだからと言って、プログラムの質が低いということにはなりません

ウェブサイトで確認したり、志願者用ウェビナーに参加するなどして十分にリサーチなさることをお勧めします。

合格率よりも大切なこと

スクール選びにおいて最も大切なのは、あなた自身が自分なりの評価軸を持つこと、です。

これは合格率よりも重要です。

スクールによっては会計やファイナンスに重点を置いていたり、STEM重視で最新のデータサイエンスが学べたり…。

卒業後のキャリアを重視するなら、卒業生の転職先やキャリアサポート体制についての評価が必要でしょう。

学費を重視する方でしたら、下記記事をご参考になさって下さい。

海外にはバラエティに富んだオンラインMBAが数多くあります。

合格率も参考としつつ、あなたの評価軸に合ったスクールを是非見つけて下さい。

まとめ

本記事ではオンラインMBAでは8割から9割の合格率となるスクールも多いということをお伝えしました。

Working professionalの一人として、次はあなたが挑戦する番です。

*本記事の内容は、あくまでも執筆時点での筆者のリサーチに基づいています。各校の最新情報は必ず、スクールのウェブサイトでチェックなさってください。